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しくみキーワード:データ

      2016/12/15

さて、データってなんでしょう? 実は、私たちは常にさまざまなデータをキャッチしているのです。

しくみキーワード:データ

データとは

さて、データってなんでしょう?

知ってる!

知らない…

 

いろんな回答がありそうですが、

その知ってる「何か」こそが、まさにデータなのです。

 

知るようになった「何か」がデータ

 

私たちは、目や口、手などから常にさまざまなことを知ります。

言い換えると、私たちは常にさまざまなデータをキャッチしているのです。

 

雨のしずくを頭に感じた(データキャッチ)

 

そして、キャッチしたデータの一部は記憶され、後で思い出されます。

現在や過去のデータから「じゃあ…」を導き出しているのが脳みそです。

 

脳で判断(頭が一瞬冷やっとしたぞ→空から冷たいもの?→じゃあ雨だ)

 

データと同じように使われる言葉に、情報があります。

 

脳に伝わる前からあるのはデータです。

データが脳で「じゃあ…」に使われて、はじめて情報になります。

 

情報にならなかったデータは、ノイズと言われ、無視されます。

 

情報処理

情報は、脳で「じゃあ…」に変換されます。これを情報処理と言います。

そして情報処理の結果の「じゃあ…」もまた、新たなデータになります。

 

例えば、雨を知ったときの情報処理の結果、

 「じゃあ、雨やどりか」 という想像データになることもありますし、

 「じゃあ、走ろう」 と足を動かす指令データになることもあります。

 

アウトプットされたデータが次の情報処理のインプットになった例:頭がヒヤッとした→雨だ→走ろう

 

情報処理前のデータをインプット

情報処理後のデータをアウトプット

と言います。

 

便利さのカギ=データ

人間の体は、手や足、口など、役割分担されています

そして、脳から指令を出してそれらを動かしています。

同じように、現代のさまざまな機器も、目的ごとに役割分担されています。

そして、いかに良い指示データを出していくかが便利さのカギになっています。

 

データの活用例

自動運転システム ・・・・ 人間が操作する代わりに指示データをインプットし制御

ディスプレイ ・・・・・・ インプットされた映像データに合わせて画面表示を制御

ロボット ・・・ センサーからのデータを情報処理し指示データを出して動きを制御

 

データの受け渡し

さまざまな機器が、それぞれ役割を分担しているので、

機器同士のデータの受け渡しも重要になります。

データの受け渡しのことを通信と言います。

確実に通信をするためには、さらに様々なしくみが必要となります。

確実に通信するためのしくみ:データの伝え方、同時利用、通信の相手、データの劣化、データの読み方、確認

 

データの保存

過ぎ去った時間はもう元には戻りません。

でも、データはいろんな形で残しておくことができます。

データを使えば、過去の状況をある程度、再現することもできます。

 

データで過去を再現した例:音声をマイクで収録、ディスクに保存し、スピーカーから再生

 

プログラム

より複雑な情報処理が必要になるにつれ、情報処理のしかたも重要になりました。

情報処理のしかたをあとから変更しやすいように、

情報処理のしくみも役割分担されるようになりました。

それが、コンピュータープログラムです。

※コンピューターやプログラムについてもっと詳しく知りたい方は、以下の説明をご確認ください。

コンピューターのしくみ

 

たとえば、以下のような「あいさつプログラム」があったとします。

人が来たら朝は「おはよう」昼は「こんにちは」夜は「こんばんは」と言う挨拶プログラム

 

これをコンピューターにインプットします。

すると、コンピューターが、このプログラムに従って情報処理をしてくれるようになります。

インプットされた「挨拶プログラム」に従ってコンピューターが情報処理

 

しかし、あとになってから情報処理のしかた

以下のような「あいさつプログラム」に変えたくなりました。

人が来たら朝は「おはよう」昼は「こんにちは」夜は「こんばんは」初対面なら「はじめまして」と言う挨拶プログラム2

 

この場合、コンピューターにあいさつプログラムをインプットし、

元のあいさつプログラムと入れ替えます。

すると、コンピューターは今度からあいさつプログラムのとおりに

情報処理をしてくれるようになります。インプットされた「挨拶プログラム2」によって情報処理のしかたを変更

 

このように、

情報処理のしかたは、プログラム

実際に情報処理をするのは、コンピューター

 

と役割分担することで、情報処理のしかたをあとから簡単に変更できるのです。

 

まとめ

データとは知ってること→インプットされたデータから「じゃあ…」を出すのが情報処理→情報処理後のアウトプットもデータ→データがあって機器がより便利に→機器を便利に使うにはデータが必要 より良いデータのために、通信やデータの保存、プログラムなどの技術が日々磨かれている

 

 

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